石原稔久 石井希 二人展「アルフレッド・シフラからの手紙」

陶芸家 石原稔久と、ペーパーからくり作家 石井希の二人展。
三度目の共作は、ついに陶器でカラクリを!
はじまりは、一通の手紙から。
空想の手品師、アルフレッド・シフラが旅先で出逢った愉快なものたちが、書斎となったRungtaに並びます。
シフラがどんな人物か、ここに来るとわかるはず。
そして気づくと、彼を好きになっているかもしれません。

石原稔久 石井希 ニ人展
「アルフレッド・シフラからの手紙」
2022.9.23(金・祝) - 26(月)
open 11:00 - 17:00

at. Studio Rungta
東京都世田谷区経堂5-31-6
https://rungta.jp


◎9/19のインスタLIVEの動画をYouTubeにもアップしました。展覧会の経緯、テーマ、シフラについて、作品の紹介など。
→https://youtu.be/rePG9_Coul4
◎9/23のインスタLIVEの動画をYouTubeにもアップしました。展覧会初日の閉店後に会場から配信。
→https://youtu.be/pD5K7FJxq3g

  • アルフレッド・シフラからの手紙
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  • アルフレッド・シフラからの手紙
  • アルフレッド・シフラからの手紙
  • アルフレッド・シフラからの手紙

親愛なるミハウル。
君からの手紙を何度も読み返しているよ。
私は今日トゥルでの公演を終えて次なる公演の地に向かうための荷造りをしているところさ。
ここトゥルは素晴らしい街だった。古くから続く商店や祭り、週末に行われる大小のバザール。 世界中から集まる様々な物。
そして、なにより陽気なトゥルの人々に心を奪われたよ。
ここトゥルは四つの異なる民族が互いの暮らしや文化を尊重しながら一緒に暮らしていてね。 住んでいる地区は別れているけれど、共に働き共に飲み語らい、それぞれの民族の祭りには 街中の人々が集い、朝まで歌ったり踊ったりしているんだ。
ミハウル、私の荷物をそちらに送るつもりだ。
私の書斎に運んでおいてほしい。
荷物の中に君の愛猫フロッシーニによく似た彫刻をトゥルのバザールで見つけたので 喜んでもらえるのではと思っている。
旅の途中で新しい手品のアイデアが浮かんだんだ。まずはミハウルに見てもらうつもりだよ。
(アルフレッド・シフラから、甥のミハウルへの手紙)

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いつのまにか2人の頭の中で東京のRungtaさんというギャラリーは、空想の世界にあるアルフレッドのシフラの書斎へと変わっていました。
世界中を旅し、様々な土地の市場や商店で目に止まるものを集めた老齢な手品師。 彼は集めたものに手紙をそえて甥に送り続けていました。
「シフラの机にはこんなおもちゃが置いてあったよね」
2人で一つの作品を共作しながらイメージはいっそう色濃くなり、僕達ははっきりとシフラの息遣いを感じるまでになっていきました。
手品のようにスッと現れて消えるシフラの書斎を是非ご覧ください。